目次
社会の壁に抗する虚無―大佛次郎『赤穂浪士』…堀田隼人
大きな円の中に立つ―吉川英治『宮本武蔵』…宮本武蔵
私心を捨て去る決意―池波正太郎『真田騒動 恩田木工』…恩田木工民親
泣き虫が天の意思を掴む―司馬遼太郎『竜馬がゆく』…坂本竜馬
自ら「捨て石」になる志―杉本苑子『孤愁の岸』…平田靱負正輔
重圧を負う位置に立って―山本周五郎『ながい坂』…三浦主水正
人を作り、治むる理念―新田次郎『武田信玄』…武田信玄
歴史の流れに逆らう意地―早乙女貢『會津士魂』…鮎川兵馬
バランス感覚の勝利―永井路子『この世をば』…藤原道長
熟年の恋の炎の先に―藤沢周平『海鳴り』…小野屋新兵衛
陋習と偶像を破壊する鋭敏な感覚―津本陽『下天は夢か』…織田信長
無位無官から這い上がる―黒岩重吾『天風の彩王―藤原不比等』…藤原不比等
大国のエゴに克った望郷の念―吉村昭『大黒屋光太夫』…大黒屋光太夫
著者等紹介
清原康正[キヨハラヤスマサ]
1945年、旧満州・鞍山生れ。同志社大学大学院修士課程文学研究科中退。日本ペンクラブ理事、日本文藝家協会編纂委員、県立神奈川近代文学館理事、大衆文学研究会副会長。日中文化交流協会会員。朝日カルチャーセンター・東急セミナーなどで小説教室の講師を勤める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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