内容説明
初代の陰にかくれて、あまり語られることのなかった二代目桂春団治の芸と素顔を、五十回忌を記念して、いちばん身近に居た夫人が語った一代記。
目次
第1章 早春の章
第2章 陽春の章
第3章 春望の章
第4章 春告鳥の章
第5章 惜春の章
著者等紹介
河本寿栄[カワモトヒサエ]
大正15年2月、広島市内の料理屋「小松」の次女として生まれ、4歳の頃より唄・三味線・踊りを習い、芸事の好きな父親の影響で、幼い頃から興行とかかわりを持つようになった。昭和19年2月に二代目春団治の妻となり、28年2月に春団治が没するまで、妻として、マネージャーとして身近に仕える。没後は芸界を離れて割烹料理の店をやっていたが、現在は若手の落語家や下座三味線方などに踊りや三味線を教え、教え子たちからは、「こわくて優しいお師匠はん」と慕われている
小佐田定雄[オサダサダオ]
昭和27年2月、大阪市生まれ。落語作家。昭和52年に故桂枝雀師に『幽霊の辻』を書いたのを手始めに、新作落語の台本を書き始める。最近は新作だけでなく、古典の復活、改作を手がけるほか、落語に関するエッセイなども著す
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