内容説明
老いの領域にあって、庭には数えきれぬ樹木が空高く時の風貌を見せて立っている。地に低く傾く臥龍梅の大樹は、その中央にあり、著者と同じ長さの歳月を生きている。草を宿し、鳥を止まらせ、春には薄紅色の八重の花を爛漫と咲かせるにちがいない。
目次
1(時世の過客;熊本大地震;卵かけごはん ほか)
2(寒九の水;定家の歌が;旅情―記憶の旅1 ほか)
3(晩年はくる;曾孫を抱く;天草の光 ほか)
著者等紹介
富田豊子[トミタトヨコ]
1939年(昭和14年)熊本県生まれ。熊本県立第一高等学校を経て、熊本県立女子大学家政学科卒業。1986年第3回県民文芸賞一席。2019年第47回熊本県芸術功労者顕彰。2008~熊本県歌人協会理事。現代歌人協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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