感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サスケ改
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歌論のうち、自分の短歌に就いて論じたものとして、「時代の中の<私>―<私>を詠うということ」がある。自分の各3時代の作品に、感慨深く考えを述べている。 他の8編は皆、他の歌人の短歌を挙げて論じている。総じて称揚しており、余裕が見られる。 「韻文の精華―小中英之の短歌―」では、全歌集の刊行とともに、小中英之の短歌を「韻文の極致」と称揚している。「フラットな口語が無制限に短歌形式に乱入し」ている事態を批判すると共に。 栗木京子、香川ヒサ、西王燦の、短い藤原龍一郎論を収めている。2018/11/12