出版社内容情報
日が昇り、日が沈み、ひとつの命が消えて、ひとつの命が生まれる。雄大な山々は生きるものたちのいとなみをずっと見守り続けてきた。静かな心に沁み通る文章と、息をのむほど美しいイラストで綴る至高のネイチャー絵本。
内容説明
山に生きるものは、山にみまもられています。どっしりと、ちからづよく。朝一番の光が、鳥たちをふたたび目ざめさせます。夜が朝になるように、世界もかわっていく。永遠につづくこともあれば、進化するものもある。かわらないのは、生きること。
著者等紹介
ウォルデン,リビー[ウォルデン,リビー] [Walden,Libby]
イギリス在住。児童書出版社に勤務するかたわら、絵本の作を数多く手がけている
ジョーンズ,リチャード[ジョーンズ,リチャード] [Jones,Richard]
イギリス在住。大学で美術を専攻し、大学院で学びながら図書館の児童書部門の仕事を長く経験したのち、イラスト専業になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中
145
しらじらと明ける朝、空は少しずつ色を変えて赤く染まる。昼のあたたかな日差し、射すこもれび、蛍の明滅する夜、月はみずうみを明るく照らす。毎日繰り返す美しい風景のなかで、毎日を暮らす生きものたちも美しくて。こういう本を読むと「山とともにあれたら」と思ってしまうないものねだり。1ページ1ページの色あいがとても綺麗で動物たちが愛らしくて、ひとつひとつの絵を閉じこめてポストカードにしたくなります。山のにおいを嗅ぎたい。2020/06/29
ぶち
114
山の一日を静かな文章と息を飲むほど美しい絵で綴った本。最初のページ、朝もやに浮かび上がる雄大な山の景色を見たとたん、山の冷気を感じました。落ち葉の匂い、土の匂い、森の匂い....山や森で感じてきた匂いが立ち上ってきたのです。ページを捲ると、鳥、ナキウサギ、ヘラジカの親子、ビーバー、ハイイロクマ.....たくさんの動物たちの息吹を感じられる絵に見入ってしまいます。動物たちの営みが美しくて、尊いものに見えてきます。この美しい地球の自然をずっと守っていきたいという想いが自然に湧いてきます。2020/07/18
ままこ
100
しらじらと夜が明ける頃、悠々とワシが飛び立つ。山で暮らす生き物達の営みを1日を追って描かれている。徐々にバラ色に染まる空。生き物達が次々と目を覚ます。にぎやかにさえずる小鳥達。昼下がりの穏やかな陽射しの中のんびりとくつろぐヘラジカの親子。山が赤く染まる夕暮れ時、生き物達は寝床へと向かう。夜の帳が下りると夜行性の生き物達の出番。暗闇をスィーっと飛んでるムササビ。しんしんと降り注ぐ月の光やちりばめられた星々も美しい。ナチュラルカラーで描かれたシックで愛らしい絵がとても好み。大人も楽しめる癒しの絵本。2020/05/25
ゆみきーにゃ
95
読友さんたちの感想を読み手にした本。文章が絵がとにかくすべてが美しい。穏やかな一日。大満足!2020/10/27
MI
91
やまの一日。朝日がのぼり、動物たちが動き出す。ボブキャット、ナキウサギ、カワセミ、シロイワヤギ、コウモリなどいろんな動物が出てくる。 「山に生きるものは、山に守られてる。夜が朝になるように、世界も変わっていく。永遠につづくこともあれば、進化するものもある。かわらないのは、生きること。山はしっている。」 すごく重厚感があり、森に想いを馳せた。2023/10/17
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