著者等紹介
最上一平[モガミイッペイ]
山形県生まれ。『銀のうさぎ』で日本児童文学者協会新人賞、『ぬくい山のきつね』(以上、新日本出版社)で新美南吉児童文学賞、『じぶんの木』(岩崎書店)でひろすけ童話賞受賞
喜湯本のづみ[キユモトノズミ]
大阪府生まれ。広告制作会社退社後、フリーのイラストレーターとして活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
21
独り暮らしのおばあさんの育てた野菜を4つづつ取っていくかっぱ。 犯人がわかるまでのおばあさんの想像と、やっとわかった犯人の姿がユーモラスで、和んでしまいました。 どうしていつも4つなのでしょう。 さけがよんひきのタイトルの意味が最後にわかるのですが、かっぱの家族の姿は、おばあさんの想像ですよね。 喜湯本のずみさんの絵に、話の雰囲気を持っていかれたように思いました。2021/01/28
anne@灯れ松明の火
18
南の南の隣市、新刊棚で。ひとり暮らしのおばあちゃん、野菜を盗まれても、「まだ おらも だれかの やくにたっている」と微笑む。人間ができてるなあ♪ さて、盗んでいたのは誰かな? そして、その後、どうするのかな? 袖の作者の言葉にジーンとするのは、年を取った証拠?^^; 喜湯本のづみさんの絵、素朴で、はっきりした色合いが楽しい。2015/12/08
RX78
16
表紙の絵にひかれて手に取りました。中のカッパの絵がかわいいのなんのって。こんな絵が描けたらなーって思いました。お話はよくある恩返しのお話ですが、作者には故郷の母からの仕送りと重なる思いがあったようです。今もコロナで困ってる学生や離れて暮らす子どもに仕送りしてる家族が多いんでしょうね。2020/05/20
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
15
おばあさんが育てた野菜がなぜか4つずつ盗られていく。犯人は誰かと見張っていたらカッパ。どうして4つなのか?おばあさんは怒ることなく、カッパが訪ねてきているような気がしてきました。そして秋…。2021/06/05
遠い日
14
温かな恩返し譚。おばあさんのやさしさを、河童はよくわかっていたのですね。直接のふれあいはなかったけれど、お互いにちゃんと通じるものがあってよかった。独り暮らしのおばあさんには何よりの励みになったのだから。2016/01/06