著者等紹介
新井悦子[アライエツコ]
子どもの本の編集を経て、ふるさとの長崎で童話を書き始める。『春ぬすっと』で第20回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話部門佳作。『春ちょきん』で第22回アンデルセンのメルヘン大賞優秀賞
野村たかあき[ノムラタカアキ]
群馬県生まれ。木彫・木版画工房「でくの房」を主宰。『ばあちゃんのえんがわ』(講談社)で第5回講談社絵本新人賞、『おじいちゃんのまち』(講談社)で第13回絵本にっぽん賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nakanaka
65
屋根の雪降ろしをしていた祖母が足を滑らせ落下し大怪我をしてしまったことから心配した孫が「いたいのいたいのとんでゆけ お山の鬼にとんでゆけ」というまじないを唱えたところ、心からのまじないであったため山奥に住む鬼に痛みが本当に飛んでいってしまいます。そのため鬼が二人の所に出向いて…という話。心暖まる作品でした。ありがちなおまじないですが鬼にしたらいい迷惑でたまったもんじゃないですよね。笑2018/05/08
ぶんこ
49
「痛いの痛いの飛んでゆけ」と唱えていた頃を思い出しました。飛んだ先が鬼とは考えてもいなかったけれど、痛みを飛ばされた鬼も痛みを感じていたとは。でも、どんな痛みも疲れも癒してくれる岩風呂を鬼が掘り当てていたので良かった。雪おろしで落ちてしまったおばあさんの痛みをとってやりたくて必死にとなえたさよちゃん。鬼はおばあさんとさよちゃんを岩風呂にご招待!二人はお礼に美味しいお団子を作りました。迫力がありながら怖くない鬼さん。野村さんの版画が素晴らしかったです。2025/04/25
はる
43
好みです。ほのぼのとした優しいお話。さよはおばあちゃんとふたり暮らし。でも雪下ろしをしていたおばあちゃんが屋根から落ちて……。野村たかひろさんの絵がいいですね。今作は少し滝平二郎さんぽい感じ。新井悦子さんの郷愁を誘う語り口もいいです。2025/04/23
たまきら
26
読み友さんから。2月に読んだら楽しかったろうなあ。とはいえなかなか奇想天外なオニと人間のお話なので楽しいです。このおふろに入りたいな、とはフロ好きなオタマさんの読後感想。2018/05/14
ヒラP@ehon.gohon
19
「痛いの痛いの飛んで行け」のおまじないは、よく耳にしたけれど、その後を考えたことがありませんでした。 鬼のところに飛んでいったならば、鬼もさぞ辛かろうと思います。 やさしい鬼で良かったですね。 感謝の気持ちがあることにも、心暖まります。 いろんなものを飛ばせる発想も楽しいと思います。2018/04/06