内容説明
だれでもみんな、心の奥深くに楽しい思い出がいっぱいつまった記憶を持っています。このお話に登場する、りすさん、さるくん、きつねくんは、「広場の木」と聞いただけで、それぞれ自分たちのお気に入りの木を連想しました。一番楽しかった思い出がつまった木です。あら、では、ねぼうしたたぬきくんは?ピクニックから帰ってきたたぬきくんに聞いてみました。「お気に入りの木?ぼくね、広場の木、ぜーんぶお気に入りの木なの。だってみんなと遊ぶといつだってすっごく楽しいんだもん」ですって。一番に広場に着いてしまったら、どの木で待つか、迷って大変だったでしょうね、たぬきくん。
著者等紹介
にしむらひろみ[ニシムラヒロミ]
愛知県生まれ。地域文庫の活動から童話の創作を始める。愛知子どもの本創作会会員。日本児童文学者協会会員
どいかや[ドイカヤ]
東京都生まれ。東京造形大学デザイン科卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shiho♪
14
春の遠足やピクニック前に読みたい絵本。集合場所は広場の木の下…。広場の木は沢山あって、うーん、どの木が集合場所か分からないですね~。動物たちそれぞれが別の木の下で待ってます。さて、みんな会えるかな❓️ 幼児向け。どいかやさんの絵がかわいいです。2021/04/14
遠い日
14
約束の楽しい勘違い。みんなそれぞれ大好きな木が違うところが楽しいね。みんなで仲よく遊んだ証拠。みんなが揃うところからもう、ピクニックは始まっているみたい。2015/06/20
ごんたろう
7
皆でピクニック、朝9時に広場の木の下に集合という約束だ。ところが、りす、さる、きつね、それぞれが思う木は別だった。時間は守っているのだが、約束が曖昧だったから大変。言わなくても分かると思っていた? 仲の良い証拠でもある。そこへ、遅れてきたたぬきが探してまわる。たぬきは時間に遅れた一方、約束が曖昧だったことに気づく。たぬきがいなければ永遠に待つことになる。誰も怒ったり責めたりすることがない。それは楽しい時間に向けて進んでいるからである。トラブルさえも楽しい思い出に変える力。これこそコミュニケーション能力だ。2016/01/25
HNYYS
4
図書館本。それぞれに思い入れのある木だけど、やっぱり約束するときは、明確にしなければいけないですね。言葉は難しいです。でも、それぞれの木に思い出があるのは素敵で優しい気持ちになりました。2020/04/16
読み人知らず
2
みんながそれぞれに違う木を思ってた。どれって決まらないんだね。2016/04/30