出版社内容情報
脳性まひのため、生まれた時から言葉を話すことができず、体もほとんど動かせないメロディは、もうすぐティーンエイジャー。同じような子どもたちだけが参加するサマーキャンプに飛び込むメロディの、忘れられない体験をつづる感動作。スマッシュヒット&ロングセラー『わたしの心のなか』の一年後を描く、待望の続編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かもめ通信
19
脳性麻痺のために体の動きに制限があるもうすぐティーンのメロディを主人公兼語り手とした物語『わたしの心のなか』の続編。前作に続きこれは本当にお薦め。★★★★★2023/09/06
joyjoy
9
メロディのサマーキャンプ。水泳、美術に音楽、ジップラインにキャンプファイヤー、乗馬にダンスパーティー!。いろんな初めてを、仲間と一緒に体験できたね。特別な配慮を要する子どもたちが参加できる、こんなキャンプが世界のあちこちにあったらいいな、と思いながら、学生時代を思い出した。私もキャンプ、したなぁ!月2回ほど土曜保育に参加していた子どもたちと一緒に。学生中心のボランティアに子どもたちを預けてくださった保護者の方々にあらためて感謝。特別なことはできなかった。でも、ずっと一緒に過ごすことが、特別だったと感じる。2023/10/14
Incisor
6
参加したサマーキャンプで水泳や乗馬など、初めての活動ばかりで、最初は身の安全が確かかどうかばかり気にしていたメロディが、あっという間に初体験の数々に魅了され、心身をゆだねていく。つききりでサポートするカウンセラーとの強い信頼関係あってこそだけど、それが揺るぎないものだからゆえの不自由さに気づき、キャンプでえた友達と仲間だけで過ごす時間をもちたいという思いを主張できるメロディにまぶしいような成長を感じた。乗馬教室、プレイグラウンドつくり、キャンプから帰ったメロディの視野と生活もきっと心きらめくと思う。2023/09/20
shoko.m
5
脳性麻痺のため言葉や体に不自由はあるものの、メロディは知的好奇心旺盛でユーモアのセンスあふれる女の子だ。メロディは、自ら調べた障がいを持つ子たち向けのサマーキャンプに参加することを思いつき……。水泳や乗馬、ジップラインにダンスなど、これまでできなかったことを当たり前のように行えるこのキャンプで、メロディたちはたくさんの初めてを経験し成長する。ハンデがあるだけで目立ち特別扱いされていた子たちがそうされずにすむことのうれしさよ。普通とは何か、自分の中の無意識に気づかされた。メロディの初恋がほほえましい。2023/10/08
奏
3
特別じゃないただの「メロディ・ブルックス」になれるかもしれないと、サマーキャンプに参加したメロディ。そこでは水泳、ジップライン、乗馬と初めての体験ばかり。一つのことができるたび身体や心の変化を、メロディの言葉で伝えてくれる。前作があまりに辛かったので、メロディが楽しそうで本当に嬉しかった。ハヤブサのみんなが感じたモヤモヤを経て、キャンプカウンセラー達とさらに信頼しあえる関係になっていったところも良かった。帰宅後楽しそうにメロディの話しを聞くヴァイオレットも目に浮かんできた。ノアのことも話したのかな?2024/06/26
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