出版社内容情報
「山谷」の鰻、「魚河岸」のナポリタン、「深川」のめしや、「土手下」の焼肉、「三里塚」のジンギスカン、「鹿浜」のホルモン、「中山道」の立ち食いそば――。
巨大都市・東京の周縁で労働者が集まる「寄せ場」こそ、人間のあらゆる欲求を本能的にむき出しにさせ、「食」と地続きで都市に生きる人間の「生」を作りあげている現場なのだ。
食べるという行為が内包する「食べる喜び」と「食べなくては生きてゆけない辛さ」を、「寄せ場」で二十数年にわたって飲み食いを続けてきたノンフィクションライターが活写した。単なる消費のための情報ではない、切れば血の出る異色の「グルメ本」。
月刊『潮』で3年半にわたって連載され話題を呼んだルポルタージュが書籍化。
本書を読んだあなたは、今晩ひとりで赤提灯の暖簾をくぐりたくなるだろう。
内容説明
山谷の酒場と鰻、川崎の大衆食堂、横浜の市民酒場、深川のめしや、高田馬場の中国料理、銀座や渋谷の町中華、隅田川の立ち飲み屋、魚河岸のナポリタン、三里塚のジンギスカン、食肉市場のホルモン、足立の焼肉、中山道の立ち食いそばetc巨大都市・東京の周縁で労働者が集まる「寄せ場」を訪ね歩き、飲み食いを重ねながら、人間の「生」を活写した。月刊『潮』で大好評連載された異色のグルメルポがついに書籍化!
目次
第1章 東京最大の寄せ場「山谷」を歩く(上・中・下)
第2章 労働者の腹を満たす「めしや」
第3章 「食」が写し出す首都東京の光と影
第4章 “対談”寄せ場と「縁食」(上・下)藤原辰史×中原一歩
第5章 焼肉とホルモンから見える日本近代史
第6章 現代の「寄せ場」はどこにある?
著者等紹介
中原一歩[ナカハライッポ]
ノンフィクションライター。1977年佐賀県生まれ。青春時代、博多の屋台で働きながら執筆活動を開始。人物ノンフィクションや食をテーマに取材を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
きゅー
長野秀一郎
DEE
チョビ