内容説明
ガンで3年の命、と告知された禅僧は“ガン”という病をどう生きたのか。人間の生死をどうとらえたのか。残された命をなににかけたのか。故・荒金天倫老師(臨済宗方広寺派第9代管長)の命を30年分に充実して生きた姿を老師とともに生きてきた人々の証言でつづるルポルタージュ。生前、老師がみずからの心境を語ったテープを軸にその思想と生きざまを紙上に再現。
目次
第1章 おれが死ぬとはこいつぁたまらん
第2章 行雲流水
第3章 坊主は人生の応援団
第4章 円明閣
第5章 最期の日々
第6章 粋な別れ