内容説明
巷に溢れるテニスに関する間違った情報にうんざりし、科学的な真実を知りたいというプレイヤーの願い、また最新の事実を少しでも技術向上に役立ててほしいという研究者の願いが、ついに1冊の本に。執筆陣は、最先端の研究と指導の現場との橋渡しに努力する研究者集団「日本テニス研究会」の精鋭たち。あらゆる側面からテニスの科学的分析に挑む彼らの研究内容13テーマを、専門知識のない人にもわかりやすくお届けする『新・テニスの科学』。最先端のテニスの真実がここにある。
目次
精密測定分析編(インパクトのメカニズム;上級者はどのようにグリップに力を入れているか;ドロップ・ボレーの秘密を探る;過去のスポーツ経験がテニスの上達にどう影響するか)
バイオメカニクス編(スピード・サーブの理想のフォームを探る;選手のレベルによるサービス動作の違い;軟式テニスの技術に学ぶ;試合中の疲れとプレイの微妙な関係)
強化トレーニング編(サービス・リターン強化の理論と実践;真に効果的な体力トレーニングとは;ハイオフィードバックによるメンタル・トレーニング;ポジショニングの秘密に迫る;ショート・テニスの効果と可能性)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ピエール
1
1994年当時としては画期的な3000コマ/秒という贅沢な(フィルムを沢山使うので)装置を駆使して様々なデータを出しています(今ではコンパクトデジカメでも1000コマ/秒なら可能)。が惜しむらくは、結論が無い。インパクトをほぼガットだけの動きで分析してしまっている(実際にはガット・ボール・ラケットがそれぞれ変形して生じる現象)。インパクトの分析からどうすればより良い球が打てるのか?どうやったらプロのように安定したタイミングで握力が変化するスイングになるのか?などが無い。もう一歩分析が欲しいなあと思いました2013/03/13