内容説明
本書は、シリコン構造からMOSトランジスタ増幅回路まで、カレント・ミラー、差動増幅、バンドギャップ…今更聞けない基本アナログ回路をしっかり解説する常識ハンドブックです。これからCMOS回路を学ぼうとする新人エンジニアや学生、既存の専門書を読んだけれどよく分からないので、もう一度学習しなおしたいエンジニアにおすすめです。MOSトランジスタの基礎部分にフォーカスし、1石トランジスタ回路の動作をしっかり解説します。小信号解析を用いて、電圧や電流、インピーダンス、利得を計算過程を省略することなく丁寧に導出します。理解度チェック用の演習問題を用意しています。手計算で値を求めるとともに、LTspiceを使用して、各ノードの電流や電圧などを1つずつ解析して、理解を深めます。現在のSoCはCMOSプロセスで設計されており、A‐D/D‐Aコンバータや高速インターフェース回路など、多数のアナログ回路が1チップに集積されています。これらアナログ回路を構成するのは、本書で解説するMOSトランジスタです。
目次
第1章 電子回路シミュレータの準備
第2章 半導体物理の基礎知識
第3章 MOSトランジスタの基礎知識
Appendix1 バイポーラ・トランジスタ
第4章 小信号解析
第5章 3つの基本トランジスタ回路
Appendix2 電圧利得、出力インピーダンス、入力インピーダンスの重要性
第6章 応用1 定電流/定電圧回路
第7章 応用2 差動増幅回路
第8章 周波数特性
第9章 理解度チェック演習問題
著者等紹介
長野英生[ナガノヒデオ]
1992年同志社大学工学部卒。同年三菱電機株式会社入社。三菱電機株式会社、株式会社日立製作所、日本電気株式会社の半導体事業の統合により、2010年にルネサスエレクトロニクス株式会社に転籍。2015年から半導体ベンチャの株式会社セレブレクスに在籍。一貫してディスプレイ用LSIの開発、高速インターフェースの技術開発、コンソーシアム活動に従事。高速インターフェース関連、CMOSアナログ設計関連の講演、特許出願多数。VESA(Video Electronics Standards Association)Japan Task Group所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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