内容説明
あらゆる意味で広く注目されているのが電源の技術です。エレクトロニクス技術に携わる人にとってのコモンセンスともいえます。なかでも「スイッチング電源」は効率および環境性に関わる主要技術です。本書では、これまであまり詳しく語られることの少なかった安全保持のためのヒューズの取り扱い、電磁環境性(ノイズ対策)に欠かせないライン・フィルターの設計、エレキ部分の効率・信頼性に欠かせない整流・平滑回路の設計技術について、初心者にも十分把握・実用できるようていねいに解説しています。
目次
第1章 エレクトロニクス機器の電源技術考(電気エネルギー…交流と直流;電子回路には直流安定化電源が欠かせない;スイッチング電源技術の登場)
第2章 1次側の安全設計:ヒューズとサージ・アブソーバ(AC入力1次側構成のあらまし;安全保持のためにヒューズは必ず装備;スイッチング電源技術におけるヒューズ選択の実際;AC入力部のサージ耐力を強化するサージ・アブソーバ)
第3章 ノイズEMC対策とライン・フィルタの設計(なぜAC入力1次側にノイズEMC対策?;電源=ノイズ源搭載機器では電磁環境両立性…EMCを管理;ライン・フィルタの役割と設計;スイッチング電源ノイズ対策のノウハウ)
第4章 AC入力1次側整流・平滑回路の設計(整流回路のあらまし;ブリッジ整流回路の設計;コンデンサ入力型平滑回路の設計;平滑回路の定数設計とアルミ電解コンデンサの選択)
第5章 突入電流制限回路の設計(突入電流制限への工夫と設計法;パワー・サーミスタによる突入電流制限回路の設計)
著者等紹介
森田浩一[モリタコウイチ]
1942年東京都台東区生まれ。1958年早稲田高校卒業。1961年早稲田大学・理工学部電気工学科卒業。1965年サンケン電気(株)入社。電源の回路を主とした開発部門を6割、設計部門を2割、そのほかを2割で開発部長、技術部長、技師長などを経て、2000年熊本工業大学(現・崇城大学)博士課程卒業(共振電源)。2004年サンケン電気(株)定年退職。(有)オフィス・モリタ設立。電源のコンサルタント業務、教育、セミナー指導など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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