内容説明
トランジスタによるオーディオ・アンプの設計法について、実際の回路を組み立てて、実験を交えながら解説。最初に製作するのは1石の増幅回路…エミッタ接地増幅回路。製作した回路の特性を測定し、安定度の向上やひずみ率の改善などについて検討していく。シミュレーションと製作/実験を繰り返しながら設計を深めていくと、いわゆるOPアンプと同様の回路構成になっていくことがわかる。最終的には、11石のトランジスタを利用したスピーカを鳴らせるオーディオ・アンプに仕上げる。本書は、月刊誌「トランジスタ技術2006年7月号」の特集記事「実験で学ぶトランジスタ回路設計」をもとに、補足記事などを収録して再編集したもの。
目次
プロローグ 半導体の基本素子トランジスタを攻略しよう!
第1章 小さな信号を増幅してくれる トランジスタの動かしかた
第2章 実際のトランジスタ素子を動かしてみる 1石アンプの製作と実験
第3章 入力信号の波形を崩さずに増幅できる ひずみを小さくした2石アンプ
第4章 温度が変動しても安定した性能が得られる 動作点の安定度を高めた3石/5石アンプ
第5章 OPアンプに迫る性能をもつ 広帯域/高ゲイン/高安定/低ひずみを実現する7石/9石アンプ
第6章 数Ωの負荷も力強く駆動する スピーカを鳴らせる11石のパワー・アンプ
AppendixA パソコンを使った波形観測とひずみ測定の方法
AppendixB テスタの交流電圧の測定範囲が広がるアダプタ
SupplementA 低ひずみ15Wパワー・アンプの設計と製作
SupplementB 15Wパワー・アンプのひずみ率を下げる
著者等紹介
黒田徹[クロダトオル]
1945年兵庫県に生まれる。1970年神戸大学経済学部卒業。1971年日本電音(株)入社、技術部勤務。現在、黒田電子技術研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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