出版社内容情報
パワー・エレクロトニクスでは,力率を上げる,効率を上げる回路技術が強く求められています.
本書ではACラインにつながる機器の力率等を解明し,整流回路の在り方,各種の力率改善(PFC)ICの効果的な利用例について広く紹介しています.
【目次】
●第1章 電子機器のAC入力電流を観測する
1-1 AC入力波形や力率を実測する
1-2 実験室のはんだごて&測定器
1-3 照明機器&小型家電
1-4 大型白物家電のAC入力電流
●第2章 整流&平滑回路を徹底研究する
2-1 ブリッジ整流回路の動作と実験の準備
2-2 ダイオード順方向電圧降下VFの測定
2-3 整流ダイオードの逆回復特性の測定
2-4 全波整流後の平滑回路の検討
2-5 電源起動時の突入電流要因を検討する
2-6 突入電流を抑えるさまざまな工夫
●第3章 電源回路の力率と力率改善/高調波の話
3-1 力率と高調波
3-2 キャパシタ入力平滑回路の問題点
3-3 高調波電流を規制する動き
3-4 初期の力率改善へのアプローチ
3-5 スイッチング電源の動作を利用した1コンバータ力率改善
●第4章 アクティブPFCの基礎と応用回路の基本
4-1 アクティブPFCの基本回路技術
4-2 インダクタを流れる電流の波形モード
4-3 高出力電圧のための検出回路構成
4-4 用途によって最適なフライバックのPFC型1コンバータIC
Appendix PFC制御ICの変遷と特徴的なIC
●第5章 ワールド・ワイド対応PFC昇圧コンバータの設計
5-1 LLC共振コンバータにつなぐPFC昇圧コンバータの仕様
5-2 昇圧コンバータの基本動作
5-3 PFC用パワー部品の選び方
5-4 設計したアクティブPFCの評価
5-5 PFC制御IC ICE1PCS01(infineon)の応用
5-6 PFC制御IC L4985A/B(ST Microelectronics)の応用
●第6章 大電力用に活用するインターリーブPFCとブリッジレス・ブースト技術
6-1 2回路並列構成のインターリーブPFC
6-2 インターリーブPFCのための制御ICと実用回路
6-3 ブリッジレス・ブースト(BLB)方式PFC回路
6-4 ブリッジレス・ブーストPFCの実用回路
6-5 応用例を参照するときの注意事項
●第7章 ブリッジレス・ブーストから双方向の電力変換への応用
7-1 MOSFET応用は同期整流から双方向電力変換へ
7-2 BLB方式PFCによる同期整流の可能性
7-3 デュアル・アクティブ・ブリッジによる絶縁型双方向電力変換
7-4 デュアル・アクティブ・ブリッジ(DAB)回路とデモボード
●第8章 PFC回路とLLC共振コンバータを制御するコンボIC
8-1 PFC+LLCのコンボICが増えてきた
8-2 ディジタル制御,高電圧起動,Xキャパシタ放電がトレンド
内容説明
電力線のACラインは正弦波形と思っている方が多いのですが、現実の電流波形を眺めると正弦波形ではなくて「何の波形?」と訝るような形をしています。動作する負荷(電子機器)の種類によっては正弦波形が崩れ、ACラインに高調波が生じることもあるようです。結果、提供されている電力が有効エネルギーへ100%変換されているケースは多くないのです。本書では初めにACラインにつながる代表的な機器の力率等を解明し、DC変換における整流回路の在り方、各種の力率改善(PFC)ICの効果的な利用例について広く紹介しています。近年のパワー・エレクトロニクスでは、力率を上げる、効率を上げる回路技術が強く求められています。
目次
第1章 電子機器のAC入力電流を観測する
第2章 整流&平滑回路を徹底研究する
第3章 電源回路の力率と力率改善/高調波の話
第4章 アクティブPFCの基礎と応用回路の基本
第5章 ワールド・ワイド対応PFC昇圧コンバータの設計
第6章 大電力用に活用するインターリーブPFCとブリッジレス・ブースト技術
第7章 ブリッジレス・ブーストから双方向の電力変換への応用
第8章 PFC回路とLLC共振コンバータを制御するコンボIC
著者等紹介
吉岡〓[ヨシオカヒトシ]
1955年千葉県生まれ、学生時代は無線工学を専攻。2016年~HYラボラトリの屋号で個人事業主、現在はフリーのパワー系技術コンサルタント。電子回路技術研究会、電気学会、電子情報通信学会、会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



