内容説明
本書では、高周波回路を基礎から学ぶ。とかくむずかしいと思われがちな高周波回路だが、元をたどれば、鉱石ラジオのようなシンプルな回路に改良が次々に加えられ発展してきたもの。この、進化の歴史に沿ってステップを踏んで学習すれば、高周波回路は、けっしてむずかしいものではない。数式は多用せず、また要所要所に収められた実験やシミュレーションによって、より身近に高周波回路を理解することができる。
目次
高周波技術への招待
高周波での受動部品のふるまい
高周波回路の構成
RF増幅回路
IF増幅回路
ミキサ回路
変調回路
復調回路
続・復調回路
発振回路
高周波電力増幅回路
高周波回路のまとめ
著者等紹介
桜井紀佳[サクライキヨシ]
勤務先、アイコム(株)取締役研究所長。1942年4月山口県阿武郡阿東町にて出生。1965年7月アイコム(株)入社(当時、井上電機製作所)。1976年9月デジタルVFOおよびそのCMOS‐LSI開発。それまでのバリコンによるVFOからデジタル方式にした。1978年3月マイコン搭載型無線通信機開発。マイコンを搭載したアマチュア無線初の無線通信機。1986年9月DDS(Direct Digital Synthesizer)開発。直接信号波形を出力する最初の方式を開発。1995年2月DSPのデジタル信号処理方式開発。従来のアナログフィルタからデジタルフィルタへ、また変復調方式もアナログ回路からデジタル信号処理へ方向を変えた
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