内容説明
CMOS LSI時代に求められるアナログ回路の基礎を、わかりやすく解説。CMOSアナログ回路のエンジンであるMOSFETの動作原理から、増幅回路、バイアス回路、フィードバック回路などの回路ブロック、OPアンプ、A‐Dコンバータ、スイッチト・キャパシタ回路などの応用回路を取り上げている。
目次
アナログ集積回路の予備知識
MOSFETの動作
MOS増幅回路の基礎
増幅回路の周波数特性
アナログ回路のノイズ
差動増幅回路
バイアス回路と参照電源回路
コンパレータ回路
素子マッチングとレイアウト
フィードバック回路
OPアンプ
フィルタの伝達関数
連続時間フィルタ回路
スイッチト・キャパシタ〔ほか〕
著者等紹介
谷口研二[タニグチケンジ]
1973年大阪大学大学院工学研究科電子工学専攻修士課程修了。1975年東芝入社、総合研究所でMOS集積回路の製造プロセスの技術開発に従事。1981年米国MIT客員研究員。1986年大阪大学工学部電子工学科助教授、半導体プロセス・デバイスのシミュレーション技術の研究。1998年大阪大学大学院工学研究科電子情報エネルギー工学専攻教授、アナログ回路の設計、半導体デバイスの信頼性の研究
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感想・レビュー
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中年サラリーマン
6
アナログはとかくいろんな知識を求められるがこの本は基礎的なことを他の本を参照する手間をなるべくはぶくようにこの一冊完結をめざしていて、分かりやすい 。DAコンバーターまで一通り説明されてます。2013/07/12
vinlandmbit
5
アナログLSI/ICのアナログ回路設計を業務で担当していた頃のバイブル。深い技術は「アナログ集積回路設計技術(上下)」「CMOSアナログ集積回路〜」に当然譲る事となるが、そこにたどり着くまでの確実な基礎力はこの本のおかげ。基本が詰まった本です。2009/10/28
きのこかえる
1
3回くらい読んだ。はじめて読んだときはマジで意味わからんかったけど、他の本で勉強してから戻ってくると、その分かりやすさに驚く。本全体を通して物語性がありつつ、複雑な式はすっ飛ばしているからかな?ざっと読んだらRazavi本でちゃんと勉強するのが良いと思う。2025/02/22