内容説明
PLL(Phase Locked Loop)の技術は周波数シンセサイザとして急速に普及し、様々な分野で応用が進んでいます。それに従い、PLLにはより高性能が要求され、用途に応じた設計が必要になっています。その設計技術を把握するために、本書では専用ICを用いず、PLLを構成する回路の動作を確認しながらPLL周波数シンセサイザを設計します。PLLの性能を向上させるためのヒントがこの一冊に詰まっています。
目次
PLL回路と位相雑音の基礎知識
基準信号発振器の設計と特性
LC発振回路設計の基礎
VCOの設計と特性
位相比較器の設計と特性
分周器の設計と特性
PLLを安定動作させるループ・フィルタの考え方
良好な過渡特性を得るループ・フィルタの考え方
設計条件からループ・フィルタの定数を決める
良好な位相雑音を得るループ・フィルタの設計法
PLL回路の応用180M~360MHzPLL周波数シンセサイザの外観と回路図
著者等紹介
小宮浩[コミヤヒロシ]
1956年神奈川県小田原市にて出生。1979年幾徳工業大学(現神奈川工科大学)電子工学課卒業。1979年タケダ理研工業株式会社(現株式会社アドバンテスト)入社。スペクトラム・アナライザ、シグナル・ソースおよびネットワーク・アナライザの開発設計、高周波PLL周波数シンセサイザ・モジュールの開発設計、ロー・ノイズ発振器、VCO及びVCXOの開発設計、2004年RFデザイノートを開業。高周波アナログ回路の受託開発設計、試作、コンサルティング(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。