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内容説明
デクスター・モーガン。表の顔はマイアミ警察の鑑識技官であり、人当たりのよい好青年。だが裏の顔は―殺人衝動を抑えきれず、満月の夜に悪人を狩る闇の仕置人だった!あるときデクスターは、警察官である妹のデボラから、一滴の血も残っていないという奇妙な連続殺人事件の捜査を手伝ってほしいと頼まれた。殺人鬼の心理を知りつくすデクスターは、手がかりを猛追跡し真相に肉薄してゆくが、やがて犯人とのおかしなシンクロニシティが起こりはじめる。殺人者の正体はいったい?次の獲物は?数多のミステリー賞にノミネート、米で放映中のドラマも話題沸騰の大人気ミステリー。
著者等紹介
リンジー,ジェフ[リンジー,ジェフ][Lindsay,Jeff]
フロリダ在住のミステリー作家。ニューヨークやロンドンで劇作家として活躍後、2004年『デクスター 幼き者への挽歌』でデビュー。ディリー賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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工藤さんちの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hit4papa
48
シリアルキラーの科学捜査官が主役のミステリです。警察官であった亡き養父の戒めで、悪人しか惨殺しない主人公。殺害後、被害者をバラバラにした上で、血液を収集するグロテスクさは、ダークヒーローものとして傑出しているといえます。シリーズ第一作である本作品は、猟奇殺人事件の捜査に奮闘する警察官の義妹をサポートするというストーリーです。時として殺人犯の手口に魅了されるという心理描写が素晴らしいですね。真犯人の正体は若干拍子抜けですが、総じて楽しめました。ドラマはチラ見程度ですが、グロさは原作の勝ちでしよう。2021/10/16
♪mi★ki♪
24
アメリカのドラマ版が大好きなので、原作も読んでおこう思い。デクスターの表の顔は、優秀なマイアミ警察の血液分析官。裏の顔は殺人衝動を抑えられない連続殺人鬼。被害者は誰でも良いわけではなく、要領良く裁かれることなく殺人を重ねる犯人を始末するというポリシーを持っている。そんな中、入念に血抜きされた連続バラバラ殺人事件発生。犯人はデクスターを挑発し…。ハラハラドキドキと奇妙なユーモアの同居したドラマ版のデキが良過ぎた故に原作が霞んでしまっている。内容も少し違う。義妹で正義感の強い男勝りの警官デボラが良い味。2016/11/24
富士山やま
12
ドラマは最後まで鑑賞。終わり方は全く納得いかなかったけど、手足に汗をかいて興奮しながら観ていました。 原作は、これまた凄い。ユーモアのセンスが抜群!面白過ぎて一気に読みました!猛烈にお薦めです。2016/09/08
ちゃちゃ
10
悩めるシリアルキラー,デキシーが,なんだか少年のようで,どこか可愛らしかったです。ドラマも原作もどちらもそれはそれで面白いと思いました。ドークス君が,怪しげで,これからの活躍が期待されます。2013/06/15
tom
7
幼児の時の悲惨な経験からシリアルキラーが生まれたといういい加減な設定がそもそも怪しい。でも、主人公のシリアルキラー性に気づいた養父が、殺すなら悪い奴をと教え込み、殺人が発覚しないためのノウハウと心構えを伝授したという実にユニークな設定が面白い。ここのところに期待したのだけど、しょせんは、シリアルキラー話にすぎず、最後のオチの安直さにがっかり。翻訳が白石朗だったので期待したけれど、訳文は、妙にまだるっこしい。全体として残念本。2013/05/02