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内容説明
20世紀初頭、英国からの独立運動が激化するアイルランド。ヘンリー・スマートはダブリンのスラム街で育ち、やがて独立戦争の英雄と称えられるが、凄惨な戦いの末に彼が得たのは、失踪した義足の父の秘密と、「自由」という名の宝物だった…。
著者等紹介
ドイル,ロディ[ドイル,ロディ][Doyle,Roddy]
1958年アイルランド、ダブリン生まれ。英語と地理の教師として教鞭をとる傍ら、劇作、小説を執筆。『ザ・コミットメンツ』(集英社)、『スナッパー』『ヴァン』、そしてブッカー賞受賞作『パディ・クラーク ハハハ』(以上、キネマ旬報社)のバリータウン4部作が世界的ベストセラーとなり、作家に専念する
実川元子[ジツカワモトコ]
兵庫県生まれ。上智大学仏語学科卒。翻訳家・ライター
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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4
自分が自分であることを叫びながら、ただひたすら生きていこうとする少年には、民族も国も時代も主義主張も根底では意味を成していないようにみえる。微かな情と温もりの記憶を身体の奥にしまい、激動のアイルランドを血みどろに駆ける彼が言う、本書での最後の1行は読み手の心臓を握りしめるようだ。ともあれ、この一見御伽噺的に悲しく可愛らしく美しい本の装丁によって、中身を全く知らずに手にとってしまうと、けっっっっこう衝撃だろうと思う・・。2009/09/22
juna16
1
ホントに本の周りの評価も内容も知らずに読んで衝撃を受けた。カバーの少年が何を思っているか、それを知るのは読んでからが絶対にいい。日本にはない強い本だと感じた。2010/09/22
うさぎ
0
なかなかに辛かった。。。2016/11/16
syachi
0
アイルランド側から見た独立闘争プラスヘンリー一代記ってとこかな。どんな組織もそうだけどまあぐずぐずね。三部作の一作目らしいけどいまいち乗り気になれない。。2014/02/06