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内容説明
美形のハリウッドスター、トッド・ピケットは忍び寄る年齢に勝てず、美容整形に踏み切った。ところが手術は失敗、顔じゅうの皮膚がはがれたままマスコミから身を隠さなければならない。トッドはハリウッドのはずれにある、スペイン風の古い屋敷に逃げ込むが、そこには謎めいた部屋があった。部屋の壁はすべて、残酷で冷血で淫靡で悪魔的なシーンが描かれたタイル絵で埋め尽くされていた。それはかつての女主人がルーマニアの修道院から秘密裏にはがして運び込んだものだったが…。鬼才バーカーが贈る、驚愕のエロティック・ホラー。
著者等紹介
バーカー，クライヴ［バーカー，クライヴ］［Ｂａｒｋｅｒ，Ｃｌｉｖｅ］
イギリス生まれ。『血の本』シリーズでホラーの分野に新風を巻き起こして以来、『不滅の愛』、『ウィーヴワールド』などつぎつぎと話題作を発表し、ホラー作家としてスティーヴン・キングと人気を二分する。また、映画『ヘルレイザー』などの監督、脚本やゲーム作家としても活躍。自作の絵画１００点あまりを収録したファンタジー『アバラット』も世界的に好評を博した。現在はパートナーである写真家のアームストロングと娘のニコルとともにカリフォルニアに暮らす
嶋田洋一［シマダヨウイチ］
翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ai
6
どこに向かうか分からない物語に引っ張られる。下巻にまとめて記。2021/09/10
眠る山猫屋
4
再読。 斜陽のハリウッドスター、トッドは整形に失敗、マルホランドドライブの先、誰も訪れぬ渓谷にある壮大な館に身を潜めたが、そこには妖しい美女が待ち構えていた…銀幕に踊ったスタアたちの亡霊がさ迷う森の奥に隠された“悪魔の国”。伝説の呪われた部屋をルーマニアから移築した女優カーチャの退廃的な生き方が、トッドを絡めとっていく… 怖くはないです。むしろトッドの人間らしさに惹かれます。愛犬を安楽死させる場面で、それまでの自堕落ぶりは許そうって気になりました(笑)2011/04/13
lovemys
1
「ジャクリーン・エス」で、あまりの怖さにトラウマになってしまい、それ以来読んでいなかったクライブ。図書館で見つけ、怖いけれども読んでみたが、これは…（汗）がんばって読んだけど、全く面白くなく（汗）あの、一語一語が呪いの様に恐ろしかった「エス」の面影が全くなく…。文章だけで、あの異様さ、恐ろしさ、とんでもない世界観に本当に血が凍った気がしたクライブは微塵も感じられず。駄文がダラダラ、意味のない会話と逸話。主人公の性格もブレまくりで、珍しく途中で投げ出しました。下は読みません。トラウマは克服されたけどね（笑）2014/12/15
アン・シャーリー
1
ハリウッドの美形アクションスター、トッド・ピケットは寄る年波に勝てず、美容整形を決意。しかし手術は失敗し、顔の皮が剥がれた状態で隠遁を余儀なくされてしまう。人目を避け、ハリウッドの外れに買い求めたスペイン風の屋敷に逃げ込むが、そこには謎めいた先住人がいた。女神のように、悪魔のように美しい彼女は自分が往年のハリウッドスター、カーチャ・ルピだと名乗るが……。超面白い。「あなたの想像力の限りまで。それと、その少し先まで」。2013/06/11
アインシュタイン
1
食後に読んでいたら気持ち悪くなってしまった… 面白いので一気に下巻まで読了。エログロです。2012/05/10
