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ヴィレッジブックス
燃える家―ほか15の短篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 313p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784789719452
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ともに愛に破れたはずの親友に届いたラブレターを破り捨てる午後…『プレイバック』離婚歴のある恋人の16歳の娘とともにすごす、ある夏のバカンス…『浮遊』シングルマザーの友人の息子をつれて、妻子ある男性と重ねるデート…『身をゆだねて』未入籍の事実を知らない母親の60歳の誕生日に家族と集う海辺の家…『女同士の話』結婚生活の崩壊を予感しながらも、ホームパーティを開く夫婦の宵…『燃える家』現代を生きる女たちの「ある日、ある時」―15の風景。“シチュエーションの作家”と呼ばれるアン・ビーティが贈る、珠玉の傑作短篇集。

著者等紹介

ビーティ,アン[ビーティ,アン][Beattie,Ann]
1970年代中頃から『New Yorker』に短篇を発表。淡々とした情景描写のなかに微妙な心の揺れを映し出す独特のスタイルは、その後のアメリカ文学にひとつの大きな流れを生み出した

亀井よし子[カメイヨシコ]
翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaoriction@感想は気まぐれに

7
アン・ビーティは大好きな作家の一人だ。好きすぎて、この『燃える家』は単行本と文庫本と両方を持っている。定期的に読み返したり、持ち歩いてパラパラとその世界に入り込む。スーザン・マイノットが「スケッチ的」だとしたら、アン・ビーティは、それをもう少し掘り下げた「ポートレイト的」な感じかな。アメリカの現代社会、心の鬱屈、悲しみ、諦め。それでも続いてゆく日々。それを淡々とした情景描写と共に俯瞰的に切り取ったスタイル。なんとも言えずに好き。アメリカの女流短編作家、日本でももっともっと読まれて然るべきなのにな。残念。2012/07/16

くさてる

2
全部で15の短編が収録されています。登場する女性たちの多くは、離婚や夫の不実や家族との不仲などの問題を抱えて、生きています。それは、当人にとっては辛いことであっても、周囲から見れば、ありふれた不幸で、彼女たちもその不幸を諦念のまなざしで眺めながら、ただ、友人たちと会話したり、散歩したりしているのです。だれも助けにはこない。静かな慰めらしきものが、ときたま訪れるだけ。現実とはそういうものかもしれず、そのやるせなさだけが、読後静かに残りました。2006/12/22

まさ

0
BO92020/10/06

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