内容説明
遺伝学者のブライアン・サイクスが、5000年前に死んだヒトの化石をきっかけにミトコンドリアDNAの重要性を発見し、現代人の共通祖先を探しあてた。本書は、従来の定説を覆し、驚愕の事実を明らかにするまでの、不断のチャレンジと「知」の格闘の物語である。
目次
きっかけは五千年前に死んだ「アイスマン」の発見
DNAとはどんなものなのか
血液型から遺伝子へ
スペシャル・メッセンジャー
ロシア皇帝とわたし
太平洋の謎
偉大なる航海
最初のヨーロッパ人
最後のネアンデルタール人
狩人か、それとも農民か
不愉快な出来事
チェダー人は語る
男性の遺伝子―アダムの登場
七人の娘たち
第一の娘アースラ
第二の娘ジニア
第三の娘ヘレナ
第四の娘ヴェルダ
第五の娘タラ
六の娘カトリン
第七の娘ジャスミン
ホモ・サピエンスは世界へ
自分とは?
著者等紹介
サイクス,ブライアン[サイクス,ブライアン][Sykes,Bryan]
イギリス、オックスフォード大学で人類遺伝学教授を務める。DNA遺伝子が古い骨にも残っていることを突き止め、採取に成功。1989年の『ネイチャー』誌で発表して以来、その分野における国際的権威のひとりとなる。彼の研究チームは、ホモ・サピエンスのDNAの系図をまとめあげる偉業を達成した。現在はテレビのレポーター、議会の科学アドバイザーとしての顔も
大野晶子[オオノアキコ]
成城大学文芸学部卒。翻訳家
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