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内容説明
1914年12月5日―第一次世界大戦が勃発したその年、イギリスの探検家アーネスト・シャクルトンは27名の乗員とともに、南大西洋サウスジョージア島から世界初の南極横断の冒険に旅立った。彼らを乗せた船の名は「エンデュアランス号」。しかし、怒濤のように迫りくる氷山を前に船はあえなく沈没し、風を頼りの漂流を余儀なくされる。想像を絶する寒さと飢餓、死の恐怖を乗り越え、奇跡的に生還するまでをたどった苦難と感動の全記録。
目次
ウェッデル海へ
新しい陸地
冬の日々
エンデュアランス号を失う
オーシャン・キャンプ
狭間の行進
ペイシャンス・キャンプ
氷からの脱出
ボートの旅
サウスジョージア島横断〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜郎自大
5
大昔に買っておいた本をひょんな切っ掛けから棚卸し。シャクルトン氏のリーダー資質を感じる。リーダーシップ論を読むより、遭難に対局する坦々とした日誌のような記述の方が、壮絶感を体感しながら氏の局面判断を知るので、よほ参考になる。極地での遭難と言えども環境に適応して安楽した日々もあり、いっぽうで壮絶なブリザードの中、粗末な衣服と貧弱な食事で過酷な労働を強いられる試練もあるのが遭難の実際なのだろうか。 そんな中で、隊長としての氏は常に各隊員の雰囲気と流氷で閉ざされた環境の細心の注意を払っていたように思える。2020/02/09
yoneyama
0
1914年英国南極大陸横断探検隊長アーネスト・シャクルトン自身による生還記録。1919年刊の資料編を除く完訳。英国風の、サービス精神少なめ文体で淡々と進むが、内容がすごいので大丈夫。 第三者による評伝↓と併せ読むとおもしろい。2005/01/01
orangepelican
0
読み終わるまでに時間がかかりました。正直、退屈と思える部分もたくさんありました。それでも、最後まで読んでよかったと思う。シャクルトンたちの極地での暮らしは想像を絶するもので、この長い旅の中、幾度となく窮地に陥りながら、心が折れず、希望を追い求めて生還した彼らには素直に敬意を表したい。当時の南極探検の貴重な記録である。2014/06/10
Ryuji
0
★★★
HH2020
0
◎2003/01/01