内容説明
ジャン・ヴァニエ、ハーバードで語る。ありのままに愛され、人を愛することができるのだと教えてくれたのは、障害をもつなかまたちでした。
目次
1 彼らの傷によってわたしたちは癒やされる(痛みの場にいる人びと;なかまたちとの出会い;なかまたちの叫び;交わりによる変容;なかまたちに教えられ、癒やされる;小さな人びとともにおられる神;神はなかまたちを選ばれた;よきおとずれの逆説)
2 コミュニティ―絆、気づかい、使命の場(愛に目覚めさせる力;コミュニティへの招き;コミュニティにおける葛藤;連帯し、ともに生きるために;尊厳と気づかい;敵を愛すること;たがいにゆるすこと;神の語りかけを聞く;差異を敬い、愛すること;祝祭―キリストのうちにひとつになる;コミュニティ―神の顕現の場;コミュニティは貧しさ、弱さのうちに神に呼ばれている)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Butterfly
1
知的障害をテーマとしながら、他の場でも当てはまる事が多く、とても凝縮された内容の本だと思う。自分が何をしたいのか分からない思春期の人にも少し触れていて、示唆に富んでいる。キリスト教的な表現は多いけれど、聖書に慣れて居ない人も充分味わえる。2019/10/08
くり坊
0
「神はキリストを介して、私たちのすべての弱さをご自分に引き寄せられ、ジャン・バニエはそのキリストと一致して生きようとしました。人々に拒絶されがちな最も弱い人々が、宗教や社会的立場を超えて兄弟姉妹として認められ、受け入れられるよう、彼は尽力しました。」(ジャン・バニエの葬儀における教皇フランシスコのメッセージから) ラルシュ・コミュニティの創設者であるジャン・バニエによる、1988年にハーバード大学でおこなわれた二つの講演をまとめた講演集です。短くまとまっており、読みやすく、良著でした。
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