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内容説明
これは、第二次世界大戦の終戦後、焼け野原になった東京の一角で、家を失い食べ物もろくになかった人々のためにその短い生涯をささげたひとりの女性の物語です。彼女がほかの人と大きく違った点は、自らを貧しくしてその人たちと共に苦しみ、悲しみを分かちあった点です。「困っているから助けよう」という人はたくさんいます。しかし、「いっしょになって苦しもう、悲しもう」と自ら決断した人はまことに少ないのです。この物語の主人公、北原怜子さんは実在の人物です。
目次
第1章 クリスマス
第2章 ゼノさんとの出会い
第3章 眠れぬ夜
第4章 アリの街の子どもたち
第5章 復活
第6章 野のゆり
第7章 不治の病
第8章 奇跡
第9章 愛の神イエス・キリスト
著者等紹介
酒井友身[サカイトモミ]
1948年、新潟県妙高高原に生まれ、1994年、没。1983年に処女作『星になったガラスの王子』(婦人生活社)を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
27
児童書。ゼノ修道士からの派生で知った北原怜子さんの伝記。アリの街や北原さんの献身ぶりを知るには、入門書のような感じで勉強になります。こういう方たちって、どうして短命なのでしょうか。時代的なもの?知らないだけで、自分を犠牲にして(と本人は思っていないかもしれないですが)他者に尽くした人って案外多いものなのですかね?色々調べてみようと思います。2016/12/14
ほしゅ
0
仕事でアリの街に触れる機会があり、関係者に勧められ読了。 大枠をつかむのによい本。助けるでなく、ともに苦しむ。一緒に汗をかくことの難しさを実感。つい、安全圏で見てしまいがちな自分に喝。関係資料読みたくなった。2017/10/16