内容説明
故ジョセフ・バーナーディン枢機卿は、熱情あふれる愛と信仰を証しし、謙虚な知恵と霊的な著作をとおして何百万という人の心をとらえました。アメリカの聖職者のトップにありながら、少年への性的虐待のぬれぎぬを着せられ、疑いが晴れたときには膵臓がんに冒されていました。本書は、これらの苦しみの中で彼が祈り、黙想した末の説教をもとに、イエスの苦難と死と復活の道をたどりながら、読者自身の生活や苦しみの意味を理解する手がかりを示し、真のやすらぎへの旅に参加するよう招いています。人生の最大の試練に直面する中で内面の平安をどのように見いだすかを示す最高傑作。
目次
イエスは死の宣告をお受けになる
イエスは十字架を担われる
イエスは初めてお倒れになる
イエスは御母マリアに会われる
キレネのシモンはイエスの十字架を助け担う
ヴェロニカはイエスのみ顔をぬぐう
イエスは再びお倒れになる
イエスはエルサレムの女性たちに会われる
イエスは三度お倒れになる
イエスはみ衣をはがれる〔ほか〕
著者等紹介
バーナーディン,ジョセフ[バーナーディン,ジョセフ][Bernardin,Joseph]
1928年サウスカロライナ州コロンビアに生まれる。1952年チャールストン教区でカトリック司祭に叙階され、アトランタ補佐司教、米国司教会議事務局長、シンシナティ大司教、司教会議議長、シカゴ大司教を歴任。1983年枢機卿(カーディナル)に任命される。「戦争と平和」「生命に関する一貫した倫理」についての司教教書を発令。ホワイトハウスで死の2カ月前に、“Presidential Medal of Freedom”を受賞する。主著『やすらぎの贈り物(原題Gift of Peace)』(ドン・ボスコ社)は国内で4カ月間ベストセラーになり、12カ国語で出版された。1996年膵臓ガンのため死去
スピリー,アルフォンス・P.[スピリー,アルフォンスP.][Spilly,Alphonse P.]
1984年から1996年までバーナーディン枢機卿の助手を勤めた。現在、シカゴのカトリック神学連合でバーナーディン枢機卿の神学と司牧センターのディレクター
ラングフォード,ジェレミー[ラングフォード,ジェレミー][Langford,Jeremy]
Sheed and Ward出版社の編集長
広戸直江[ヒロドナオエ]
聖心会会員。1930年、オーストラリアのシドニーに生まれる。聖心女子学院、聖心女子大学と聖心女子専門学校で英語と宗教を40年間教える。そのかたわら、近年は同時通訳(宗教関係)とNGO活動に参加している
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