内容説明
愛する、謝る、待つ、病む、死ぬ…この星に生まれたあなたへ、きょうを変える50の動詞。
目次
愛する
会う
遊ぶ
謝る
生きる
歌う
生まれる
選ぶ
老いる
怒る
恐れる
泳ぐ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
131
今日は息子の誕生日。息子が通っていたカトリックの小学校のシスターから頂いた本。ずっと本棚にあったのを出して読んでみた。あの時に優しかったシスターたちがまだ健在でありますように。戦後に女子修道会があって良かったというお話をされるシスター方だったから、かなりの高齢のはず。息子がシスターに会った時に、とても優しい人だからここの小学校に行きたいと強く主張して通うことになったのを思い出した。今でも食べる時に手を合わせる習慣をつけて下さったことに感謝。親の私にはない習慣だもの。2021/08/19
ネギっ子gen
41
【失敗したときに正直に自分の非を認め、どんな相手であれ頭を下げることができる人こそ、真の意味で自由な人】50のことば(動詞)から、本当に行為するにはどうすればいいのかを、神父が考えた書。<愛の反対語は憎しみではない。憎しみは屈折した愛だからだ。憎しみすら感じない無関心こそ愛の反対語だという考え方もある。しかし、それでは関心があれば愛が働くかというと、そうとは限らない。愛の対極にあって、愛の働きを封じる力、それは恐れだ。恐れこそ、自らを闇に封じ込め、人と人を限りなく隔ててしまう、愛の完全な反対語だ>と――⇒2024/05/24
かおりんご
26
エッセイ。福音のメッセージがよく伝わってきます。日々を丁寧に生活したいなと思います。我々は、何かhigher spiritに生かされているんですね。2017/05/29
megumiahuru
4
50の動詞をモチーフにした、晴佐久昌英神父のエッセイ集。しみじみする言葉、はっとさせられる言葉、心が温かくなる言葉…言葉は人を生かしもし、殺しもする。人を励まし、生かす言葉を語る人になれたらと思わされる一冊です。2013/07/17
Nori
3
50の動詞を晴佐久神父風にひも解く。「殴る」の項では「・・・最初の一撃ですでに何かを失うのだ」とある。最近の事件とも重なり、「暴力はいかに取り返しのつかない形で人々を引き裂いていくか」に同感。「老人」を「超人」と名付けたところが面白かった。人生を達観した超人の方々の存在がいかに尊いか。「眠る」「しみじみする」など、日々何気なくしていることがらのすてきな意味を見つけることができる本。 2013/01/19