内容説明
光あふれるアフリカの地に少年のぼくがいた。アフリカ大陸中西部・ザイール共和国の首都キンシャサで生まれ育ったジョン・ムウェテ・ムルアカが想い出の少年時代を語る珠玉の20編。どこにでもある少年の日々、そしてどこにもない少年の日々。
目次
大家族
子どもの生活
耳は頭より小さい
大人の小学生
幸せなテンキョ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
unaryoskof
1
図書館本。表紙のイラストが五味太郎だったこともあって手に取る。1995年の出版だから、かなり古い情報ではあるけど、平易な文章の中に、ビビッドなアフリカの息吹を感じる。 自然や野生生物の描写にはアフリカ大陸のスケールの大きさを感じ、呪術師や現地に伝わるおまじない、言い伝えには人類学的好奇心をそそられる。 コロナ禍で海外どころか県外に出ることもはばかられるような世の中だけど、本の中では時代も距離も超えて自由にどこでも行けるな!と、改めて読書の魅力を実感させてくれた一冊。 行きたいな、アフリカ!2021/09/11