内容説明
となりに座っていいですか。苦しみの淵に立つ私にあなたが近づき、うちくだかれた私の心をそのまなざしが包みこむ。そこに、新しいいのちが生まれる。隣人といっしょに生きてゆくための本。
目次
第1部 あわれみとは
第2部 あわれみに満ちた生活
第3部 あわれみ深い生き方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころりん
1
「共感」を学び始めてから、読み返したいと思い続けていた、やっとの再読。 あわれみなんて無力じゃないか、綺麗事じゃないか、という問いも丁寧に取り扱いながら、その問いの裏にあるのが「恐れ」だとも気づかせてくれる。 そして、無力なままで、傍らに座り、忍耐、祈り、勇気をもってあることが「コンパッション」という希望、力だと。 「忍耐は、逃げるか戦うかの二者択一を超えることです。それは、第三の、しかも一番難しい方法です。…」160頁 パンをともに裂く聖餐の持つ意味、そして、感謝・祝いの意味にも目を向けてくれます。2019/05/06