内容説明
うつやストレスにじわじわ効く!こころが晴れる栄養学入門!ユーモアあふれる39話!
目次
1章 こころの健康と食生活・運動(「うつ病」ってなに?―主な症状と診断;食事で「うつ」は治るのか?―食生活を見直してみよう;心の病と食生活とのかかわり、エビデンス急増中 ほか)
2章 うつをやわらげる栄養とは?(うつ病の食事のポイントは不足しがちな栄養素を補うこと;葉酸は、心の健康を保つためにも欠かせない;ビタミンDは骨だけでなく脳のためにもたいせつ ほか)
3章 こころの病とともに生きる(たいせつなのは生活リズム―“隠れストレス”に要注意;メンタルの時代―食生活で心の健康サポート;精神疾患を持つ人への栄養指導 ほか)
著者等紹介
功刀浩[クヌギヒロシ]
精神科学者、医学博士。国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部部長。1986年、東京大学医学部卒業。ロンドン大学精神医学研究所留学、帝京大学医学部精神神経科学教室講師を経て、2002年より現職。早稲田大学、山梨大学客員教授。東京医科歯科大学連携教授。これまで日本ではあまり注目されてこなかった精神疾患の栄養学的側面・食事療法に注目し、臨床研究にとり組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆき
5
私は、鬱や神経症などのメンタル不調は、専ら心とストレスの問題だと思っていた。だから心療内科で薬をもらって治療するしかないと。でも、そうではなかった。栄養が大きく関係しているのだ。それが精神栄養学である。心の病気や脳の働きに関連する栄養学的要因や食生活習慣などについて明らかにする新しい学問で、実際医学界でも栄養学的側面は最近まで重要視されてこなかった。 この本は、功刀先生のこれまでの医者人生を絡めたエッセイである。必要な情報が盛り込まれつつ、ほんわかした気持ちで読める本。2023/12/30
nranjen
4
娘が先生の話を聞きに行き、興味を持ち手に取った本。体内、脳内のメカニズムにさままな栄養が及ぼす作用が非常にわかりやすく説明されている。青身魚、ヨーグルト、お茶、チョコレート、運動、睡眠、いろいろ取り入れてみたい。2018/01/08
ゆいまある
4
精神栄養学と運動について、科学的エビデンスに基づいて解説した本。「これさえ食べれば」のような過激な文章はない。科学者としての謙虚さがにじみ出てます。功刀先生は独身時代、朝は菓子パンとコーヒー牛乳。夜遅くまで研究室にこもって適当なものを食べ、慢性的に運動不足で、チェーンスモーカー、どこに行くにも車という人でしたが、今は生活習慣もきっと変わったんだろうと思って読むとますます興味深いです。2016/06/16
しげ
3
ユーモアにあふれたやわらかな語り口で、読んでいて楽しかったです。規則正しい生活、適度な運動、そして、なるべくたくさんの種類のものを食べようと感じました。腸内環境を良くしていきたいです。2021/06/19
Erato
3
栄養というと「料理」「家庭科」のイメージが強いが、「保健」「医学」である。栄養は身体を作るだけでなく、脳や心とも直結する。好きなものを好きなだけ食べる飽食の時代は、様々な病気を生み出した。正しい生活を習慣づけることがどれほど大切なことか。昔は意識しなくても自然と生活の中でできていた食習慣や運動習慣。便利になりすぎた現在は意識しないと獲得できないものになってしまった。 生命の源である栄養を今一度見直し学んでみようと、この1年は栄養系の書籍を増やす予定。2016/05/15