内容説明
あふれる情報の“ウソ、ホント”をどう見極める?放射線も、食品添加物も、遺伝子組換えも、「なんとなくイヤ…」ではもうすまない。現代の「食」の基礎知識。
目次
第1章 食品と放射性物質(放射性物質のリスクはどれくらい?;放射性物質対策で考えるべきトレードオフとは? ほか)
第2章 生物から体を守る(肉、レバーの生食は危ない?;冬の食中毒を撃退するには? ほか)
第3章 化学物質から体を守る(農薬は今、どうなっている?;食品添加物が嫌いですか? ほか)
第4章 思い込みの怖さを知る(中国産食品は怖いですか?;遺伝子組換え作物が嫌いですか? ほか)
第5章 リスクの考え方を知る(リスクの意味、理解していますか?;食品安全行政の仕組みは? ほか)
著者等紹介
松永和紀[マツナガワキ]
1963年、長崎県生まれ。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。毎日新聞社記者を経て、現在、フリーランスの科学ライター。農業、食、環境問題を主なテーマに執筆している。著書『メディア・バイアス―あやしい健康情報とニセ科学』(光文社新書)で「科学ジャーナリスト賞2008」を受賞。科学的根拠に基づく食情報を収集し提供する消費者団体「FOOCOM(フーコム)」を設立し、ウェブサイトFOOCOM.NETを運営する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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azusan
2
不安になりがちな私にとって、よく見かける不安のネタを拾って最新の情報と考え方を示してくれる良書。昔から食べられてるから、自然だから安全、と思いがちだけれど、例えばトマトを解析して出てきた869の物質のうち、494の新規の物質が出てきた話などびっくり!合成物の方が科学的な検査という意味ではよくわかってるとか。遺伝子組み換えしなくても、品種改良されたその新種にどんな物質が含まれているかは不明という話や、ジャガイモの芽に多く含まれるソラニンの例もわかりやすい。食の豊かな時代、どう考えたらいいか今後の指針になる。2014/02/19
@yuc
2
メディアリテラシーを高めよ。メディアに流されず、正しい情報を得よ。そのうえで、偏った食事ではなく、バランスよく食べておけばいいということです。2013/03/16
黒豆
0
放射性物質や農薬、食品添加物、BSE、中国産食品など食品のリスクについて丁寧に書かれている。昔の感覚で何となく怖いと思っていた農薬や食品添加物が、今は厳しい制約の上に使われている事がわかった。無添加と言う名のもとにかえって他の物を添加していたりと言うこともあるのだ。もう一度食生活を見直して見たい。2017/06/18
aki
0
放射能、農薬、食品添加物では死者は出ていない、それよりも食中毒、窒息の方がハイリスク2019/10/12