内容説明
国立ハンセン病療養所、群馬県草津温泉郷・栗生楽泉園でハンセン病隔離政策を生き抜いた51人の証言。
目次
証言3 人権闘争以後に入所したひとたちの語り(新良田教室二期生から社会復帰へ;死んだらここで日本の土になる;専門の眼科医がおらず失明に;半社会復帰訓練で「山村園芸」を;手足を悪化させた強制作業;入所していた兄を頼りに兵庫県から;園内のガスボンベの取付けを一手に引き受けて;一緒に入所した父親は、ここで亡くなった;晩秋の残り香―わしは入所の必要はなかったんだ;予防法さえなかったら別の人生があった;堕胎させられた子の声がいまも耳元に残る;戦後の来日で発症して…;二十年余の社会復帰をへて再入所;療養所は、体裁のいい定住の地だね;予防法によってわたしの人生の多くが奪われた;労務外出で怪我をしたあとは、ここで時計屋を;消毒もされず一般病院で治療ができたなら;母のこと、弟のことを想うと…)
証言4 ハンセン病病歴者の生に伴走したひとたちの証言(激動の時代に分館職員として勤めて;看護婦として、配偶者として;楽泉園で准看護婦の職を全うして;看護助手として定年まで勤めた後も…;最新・ハンセン病基礎講座;全生園と楽泉園で基本科医師として過ごして;弁護士座談会―ハンセン病訴訟にかかわって)
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