内容説明
国立ハンセン病療養所、群馬県草津温泉郷・栗生楽泉園でハンセン病隔離政策を生き抜いた51人の証言。
目次
証言2 人権闘争以前に入所したひとたちの語り(続)(療養所の医者に治療意欲がなかったため失明;重監房のこと、不自由者の結婚…;家族や郷里と連絡途絶えて;不自由者の身をもっての訴えでいまの療養所がある;堕胎児真理子曼陀羅;うちの家族はこの病気になった身内を裏切らなかったよ;「園から出て行け、外で按摩でもやれ」と言われて…;外の社会には居場所がなかった;ここに何十年もいるようになると、すべて諦めた;行き先も教えられずに連れて来られて;植民地支配下の韓国からやってきて発病;逆境の中でも要領よく生きてきたと思う;「昭和二二年の人権闘争」が境目;故郷ではわたしは死んだことになっている;手錠をかけられての強制収容;長島愛生園から小舟で逃走したことも…;空襲のなか陸軍病院から草津へ護送;三〇代だったら社会復帰できたのに;帰りたい一心だったけど、退所さしてくれなかった;乳飲み子連れで楽泉園に収容されて…;草津に来て鶴田先生の勧めで楽泉園へ)
-
- 和書
- 黄昏の恋のファンタジー