出版社内容情報
百鬼丸はついに父・醍醐景光の所在をつきとめた。しかし、そこで見たのは母と血を分けた弟の姿だった。果たして景光は、本当にわが子を犠牲にして魔像に魂を売ったのか。出生の秘密の真相に迫る百鬼丸とどろろの行く手に、魔像は恐るべき罠をしかけた!
内容説明
琵琶法師の法一と出会い、北辰秘鷹剣の技を習得した百鬼丸は、ついに父・醍醐景光の所在をつきとめた。男の子を装うどろろの活躍で、山城に潜入し、そこで見たのは母と、血を分けた弟の姿だった。果たして景光は、本当にわが子を犠牲にして魔像に魂を売ったのか。母はそれを知っていたのか。苛酷な出生の秘密の真相に迫る百鬼丸とどろろの行く手に、魔像は恐るべき大襲撃を開始する。固い絆で結ばれた二人の運命の行方は…。
著者等紹介
鳥海尽三[トリウミジンゾウ]
1929年、北海道生まれ。日本大学芸術学部映画科在学中から映画・テレビの脚本を執筆する。’64年、虫プロ芸部に所属後、竜の子プロダクションに移り、「昆虫物語みなしごハッチ」や「科学忍者隊ガッチャマン」などを制作。’00年、日本シナリオ作家協会よりシナリオ功労賞を受賞する
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感想・レビュー
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ryuetto
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敵がみんな「目から光線」攻撃を仕掛けてくるもので、笑った方がいいのか、泣いた方がいいのか、対処に困ってしまいました。それとも、最初からこれはギャグとして読むべき小説だったのでしょうか? うっかり、大真面目に読んでしまったのだけれど・・・。百鬼丸の活躍が少ない代わりに、ほかの登場人物が大活躍で、一体、これのどこが「どろろ」なんだか・・・。読み終わった感じとしては、なんだかなあ、という感じです。まあ、原作とはまったく別のオリジナル小説として読みましたから、これはこれでまあ、いいんだけれどね・・・。2008/02/14
iruza5
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これはもうどろろというタイトル自体誤りではないかと。 大真面目に書いているのだろうが百鬼丸もどろろも差し置いて周囲の配役が動きすぎて完全に別の小説となってしまっている。 作家が書いたから小説として発表できただけで、同じ原作の公式後継本と言われているどろろ・梵同様、同人で発表していいレベルの代物でしかないと思う。