内容説明
最新の歴史観に基づくインド史のイメージチェンジ。ムガル帝国時代から英領インド時代を経て、核保有国の一つとなった現代まで。
目次
1章 スルターン王朝とムガル帝国
2章 ムガル帝国の衰退とイギリス東インド会社
3章 イギリス東インド会社の支配 一七七二‐一八五〇年
4章 大反乱前後 一八四八‐八五年
5章 植民地支配の最盛期 一八八五‐一九一九年
6章 第一次世界大戦後のインド 一九一九‐三九年
7章 第二次世界大戦と分離独立の悲劇 一九四〇年代
8章 会議派による支配 一九五〇‐八九年
9章 歴史家の使命 一九九〇年代
著者等紹介
メトカーフ,バーバラ・D.[メトカーフ,バーバラD.][Metcalf,Barbara D.]
カリフォルニア大学デービス校歴史学教授
メトカーフ,トーマス・R.[メトカーフ,トーマスR.][Metcalf,Thomas R.]
カリフォルニア大学バークレイ校歴史学教授
河野肇[コウノハジメ]
1940年生まれ。東京大学フランス文学科卒。会社勤務を経てフリーランス翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sibasiba
11
ムガル帝国からイギリス東インド会社そしてイギリス植民地から独立。激動の近代インドの歴史。トルコに対するイギリスの扱いがイスラムの疑惑をかきたてケマルのスルタン制廃止の衝撃など興味深い。インド分裂など誰も望まれていなかった悲劇でパキスタン側もそんなつもりじゃなかったのか。ヴィクトリアン物でたまに登場するインドの藩王の仔細が知れたのも収穫。イギリスの植民地なのに王ってどういうことかよく分からなかったので。2015/09/08
大明神
1
インドは決して遅れてばかりの後進国ではない。インドは、稀に見る民主主義と自由の国であり、様々な宗教の問題が、絡み合って数多くの悲劇を生み出してきた国だ。2014/02/06
西條風太郎
1
ムガール帝国あたりから西暦2000年あたりまでのインド史。ストーリー性があってすごく読みやすかったし、話の段取りが良くて分かりやすい。2011/09/26
ばっは
0
まったくインドの歴史を知らない自分にとっては少しつらい。ある程度下地がある人向け。それでも、ガンディーのところとか興味を持って読める部分もいくつかあった。2009/01/09