内容説明
1945年10月、日本の敗戦によって台湾を接収した国民政府の最優先課題は、日本化された台湾人をいかに「中国人」化するか、であった。そのために許寿裳らによる様々な運動が展開され、47年2月の二二八事件を境に恐怖政治時代に入る前のほんの短い間、台湾では魯迅ブームが起こるなど、自由かつ多彩な文化の花が開いた。台湾「戦後民主主義」の一瞬のきらめき。
目次
第1章 国府の台湾文化再構築
第2章 台湾省行政長官公署宣伝委員会の役割
第3章 台湾省編訳館の役割
第4章 台湾文化協進会の役割
第5章 台湾文化再構築の思想的基盤
第6章 文化再構築に対する台湾知識人の反応