内容説明
さる平成十一年十二月九日「良質な賃貸住宅等の供給の促進に関する特別措置法」が国会を通過し、同月十五日公布された。この法律は、いわゆる「定期借家」制度の導入を目的とした借地借家法の一部改正を主たる内容とするもので、定期借家法とも呼ばれている。筆者は、この定期借家制度の導入については、わが国において長い間培われてきた良好な借家関係を破壊するものとして、多くの弁護士、民法学者、識者らとともに強く反対してきたものであるが、規制緩和、景気対策の美名の下に極めて拙速に立法化されたことについて、甚だ遺憾に感じているものである。ただ、そのことは別として、国民の大多数は、定期借家制度についてほとんど知らないのが実情と思われることから、借地借家法の研究者の一人として、一人でも多くの方々に定期借家を正しく理解していただければという気持ちで、本書をまとめたものである。
目次
第1編 定期借家Q&A(総論;定期借家契約の締結;契約の終了;借家の継続;中途解約;明渡し ほか)
第2編 定期借家法逐条解説
第3編 定期借家法の問題点
第4編 資料編
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