パンの日本史―食文化の西洋化と日本人の知恵

パンの日本史―食文化の西洋化と日本人の知恵

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  • サイズ B6判/ページ数 187p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784789004879
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C1021

目次

1 南蛮文化の伝来とパン食文化の始まり(粉食文化の新旧対決;パンの再興と江川太郎左衛門;菜食か肉食かの論戦;パンは南蛮菓子の象徴;イースト菌発見の意義;鎖国時代の製パン法;外国人に評価された焼餅;パンに取って代った麺)
2 文明開化と食生活の洋風化(試行錯誤の軍用蒸餅;洋風化の先端を行く横浜;明治天皇とあんパン物語;世界のパンにならう日本人;文明開化の先頭に立つパン;パンをめぐる漢洋の脚気角力;近代製粉の事始め;欧化風潮とパンの広目屋宣伝;米騒動と付け焼きパン;シベリア出兵と代用食パン;侵略戦争のための郷土食パン)
3 戦後日本の食生活近代化(パン食黄金時代の到来;食生活洋風化の限界;劇的成長の洋麺と拉麺;発酵パン高度成長の秘密;青い鳥を探し求めて;食文化の未来)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kawai Hideki

80
鉄砲伝来とともに伝わった西洋のパンだけでなく、「小麦を粉にして食べる方法」を広義のパンと定義し、麺類や蒸饅頭も含めた2000年のパンの日本史を遡る野心的な本。パン食の普及に対する宗教や軍事的戦略の深い関係、木村屋、中村屋、山崎パンなど国内大手のパン屋さんの創業物語や創業者の精神など、非常に興味深かった。特に、幕末に欧州列強とのゲリラ戦を覚悟した江川担庵が、煮炊きせずに持ち歩ける軍用食としてパンを普及させ、パン祖となったり、彼に製パン技術を提供したのが西洋砲術の開祖、高島秋帆だったりと、人の繋がりが面白い。2014/11/24

のんき

2
製パン業や業界団体役員をしてきた人による著作。学者が書くものとは違う趣があるところが面白い。2011/02/20

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