出版社内容情報
【目次】
第1章 公務員から木彫りアーティストに
第2章 まずやってみる
第3章 「好き」と「得意」を武器に
第4章 夢はなくたっていい
内容説明
わからないからこそ可能性は無限大。将来への不安がちょっと楽しみに変わる物語。
目次
第1章 公務員から木彫りアーティストに(欲しいものは、つくればいい;「好き」を仕事にしたはずなのに… ほか)
第2章 まずやってみる(つくり方を調べない;つくれそうにないものを、つくってみる ほか)
第3章 「好き」と「得意」を武器に(「美術作品」じゃなくて「コミュニケーションツール」;木彫りをしたいというよりは… ほか)
第4章 夢はなくたっていい(夢がないからできること;「悩む」より「動く」ほうがラク ほか)
著者等紹介
キボリノコンノ[キボリノコンノ]
木彫りアーティスト。1988年生まれ。2021年に趣味で木彫りを始め、「あっと驚くもの」をテーマに身近な食べ物や生活雑貨を木彫りで再現。「溶けかけの氷」や「シガールと袋」、「注がれるコーヒー」など数多くの作品がTVやSNSなどで話題となり、2023年からプロの木彫りアーティストとして本格的に活動を開始。全国各地で展覧会やワークショップなどのイベントを開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
157
金の延べ棒、美味しそうなカステラ、珈琲を注ぐときの泡、溶けかけた氷、なぜこれを木で表現しようとしたのだろう。思考が追いつかない。なぜ透明を描こうとするのか、そこに楽しさを見出したのだろう。目に映る不思議さをイメージのままに創造するキボリノコンノさんを本書で初めて知る。この世にたった一つのものを作り出す、独創的な芸術。そこには木しかないはずなのに、木は存在していない。独学、近道のない試行錯誤。この木片が何になるか本人もわからない面白さ。袋も木のヨックモックのシガールは必見。さあ次は何が生まれ出てくるだろう。2025/07/08
えつ
15
キボリノコンノさん、絵本などを見かけて気になっていたの。家具デザイナーから公務員になり、いまは木彫りアーティストとして活躍されている方です。作品もどうみても本物にしか見えないくらいのクオリティーですごすぎる。ここまで再現度高いなんて…本当に驚き。コンノさんは観察力が子どもの頃からすごくて、そういう特性を活かした職業を見つけたのだなぁ…と感じた。作品を作るうえでの発想力も素晴らしい。子どものように柔軟な発想ができることが羨ましい。自分とは違う視点に、勇気をもらう。NetGalleyにて。2025/06/27
ふじ
11
木彫りでさまざまなリアルなものを掘り出すキボリノコンノさんが、どうやってそうなったかがわかる本。得意が私と真逆すぎて、サイトで勧められなきゃ手に取らなかったなと思う。五感が研ぎ澄まされており、自分で考え改善していく力も強い。こんな人が、自分らしく生きていけるんだなと納得の読後です。ティーンの進路指導にもなりそうな一冊。#NetGalley2025/07/23
Mayuko Kamiwada
7
木彫りアーティストで活動しているキボリノコンノさん。絵本で知っていたが、このエッセイを通して作者が木彫りアーティストを目指したきっかけなどを知ることができた。将来なりたいものを決めるにあたり、自分に何が向いているのか分からないと思う。実際に体験して自分のことが見えてくる部分がある。この本を読み、必ずしも正解を選ばなければならないとは限らないことが分かった。試行錯誤しながら考えて、自分なりの答えに行きつくことが大事なのだと感じた。無数に未来は広がっているのだから自分で自分を閉ざさないようにしたい。2025/06/30
よし
4
家具のデザイナーから公務員を経て、現在の木彫りアーティストとなった著者の体験談や、自分自身の特性の発見、作品を作る時の向き合い方などを通して、楽しく生きるためのアドバイスが書かれていました。著者の柔軟な考え方や生き方が、この本を読む人にも何かを気づかせてくれたり、背中を押してくれたりするのではないかと思いました。#NetGalleyJP2025/06/26