内容説明
史上初の日本の国立公園の歴史研究(全4巻)の完結。著者半世紀に及ぶ研究成果。環境省のもとで今、自然保護・環境毀損をないがしろにし、国立公園の過剰な観光地化政策が急速に進められている。わが国の国立公園制度の構造的特質を自然保護軽視・観光的利用重視の貧しい予算と管理要員の少ない脆弱な管理機構の制度ととらえる。地球環境を守る砦として国立公園の自然保護機能を重視し、十分な予算と管理要員の大幅な増加を提言する著者半世紀に及ぶ研究成果の集大成がここに!
目次
現代日本の国立公園研究の方法論
第1部 環境庁管理下の国立公園制度(環境庁管理下の国立公園制度の基本的枠組み;環境庁下の国立公園行政管理機構;環境庁管理下の国立公園の利用政策;環境庁管理下の国立公園の自然保護政策)
第2部 環境庁管理下の国立公園の自然保護運動(環境庁管理下の小笠原空港建設計画と自然保護のための反対運動;大雪山国立公園内の士幌高原道路建設計画と自然保護のための反対運動)
第3部 環境省管理下の国立公園制度(環境省管理下の国立公園制度の基本的枠組み;環境省管理下の国立公園管理機構;環境庁管理下の国立公園利用政策;環境庁管理下の国立公園の自然保護政策;環境省「国立公園満喫プロジェクト」の観光的利用優先政策)
第4部 環境省管理下の国立公園における開発反対の自然保護運動(山梨県の富士山登山鉄道構想とその構想に対する反対運動;「『立山黒部』世界ブランド化」構想とその構想に反対する自然保護運動;国立公演に関わる風力発電開発計画に対する反対運動―出羽三山における風力発電計画反対運動の成功事例;「尾瀬国立公園協議会」の国立公園の観光的利用優先政策)
著者等紹介
村串仁三郎[ムラクシニサブロウ]
1935年東京生まれ。1958年3月法政大学社会学部(2部)卒業。2006年3月同大学定年退職(同年4月法政大学名誉教授)。専門は労働経済論、鉱山労働史、現代レジャー論、国立公園論など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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