内容説明
イギリス経済史を俯瞰することは現在のグローバル化世界の根幹を知ることでもある。そのたゆまぬ人・モノ・カネの交流・交易―経済成長の行く先が「自然破壊」であった。そんななか自然豊かで広大な土地を不必要な開発行為から守る運動として始まったナショナル・トラスト。その成立過程をイギリス経済史のなかに位置づける。
目次
第1編 イギリス貿易の構造変化(イギリス毛織物貿易の構造変化;イギリスにおける再輸出貿易の勃興―植民地貿易の展開)
第2編 イギリス領西インド植民地貿易の展開(イギリス領西インド砂糖植民地貿易の展開;スペイン領植民地におけるイギリスの密貿易―1739年ジェンキンズの耳の戦争、その経済的背景をめぐって;18世紀イギリスの南海会社の貿易活動(密貿易も含めて)について―いわゆる商人資本のある歴史的断面)
第3編 国民経済の健全化と歪曲化(保護主義者ジョン・ケアリの経済体制の構想;イギリスの貿易政策と産業構造の歪曲化―農業部門との関連において)
著者等紹介
四元忠博[ヨツモトタダヒロ]
1938年鹿児島県に生まれる。1964年埼玉大学文理学部経済学専攻卒業。1968年東京教育大学大学院文学研究科修士課程入学。1972年同大学大学院博士課程中退。1972年埼玉大学経済学部助手。2003年埼玉大学経済学部教授定年退職。現在、ナショナル・トラスト賛助会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。