内容説明
ペレストロイカから東欧革命を経て中東欧の社会主義諸国は資本主義体制へと変貌をとげた。体制移行に伴い、金融システムはこれら中東欧諸国にどのような変化をもたらしたのか。民営化、外国銀行の参入、EU加盟、2008‐2009年の金融危機にどう対応したのか等を中心に鋭く分析・考察した一冊!
目次
第1章 中東欧諸国の銀行部門の発展:移行、銀行民営化、外国銀行参入(移行と金融システムの構築、銀行部門改革;体制移行諸国における銀行部門民営化;体制移行諸国への外国銀行の参入)
第2章 中欧3カ国の銀行部門における民営化と外国資本の支配(中欧3カ国の銀行部門構造;中欧3カ国の銀行民営化政策;銀行民営化政策の「収斂」の原因)
第3章 スロヴェニアの銀行部門における民営化と国内資本の維持(スロヴェニアの銀行部門構造;スロヴェニアの銀行部門民営化;スロヴェニアの銀行部門民営化に影響を与えた要因;中欧4カ国の銀行システム比較―体制移行下の銀行システム像)
第4章 中東欧地域の2008‐2009年金融危機と外国銀行(欧州新興国の危機の進行についての概略;中東欧地域の銀行部門構造と外国銀行;外国銀行と欧州新興国の危機)
著者等紹介
高田公[タカタコウ]
京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。経済学博士(京都大学、2011年)。現在、和歌山大学経済学部准教授。中東欧経済論、比較経済システム論専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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