内容説明
金木犀が匂うあの日、父は逝った。家族全員を翻弄した結核と苛烈な空襲のあとだった。病床での少年の恋、苦心の末したためた手紙を渡せないほど、それははかないものだった。―戦中・戦後の特異な生い立ちを描いた少年の記。
目次
金木犀の匂うころ
プロムナード
見習看護婦
著者等紹介
高松健[タカマツケン]
1937年兵庫県生まれ。1964年京都大学経済学部卒業。三洋化成工業入社。1986年~同社海外ビジネス担当。1997年~同社米国法人社長。2002年退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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