内容説明
波乱の前半生を終え、第二の人生に再出発した薄儀を襲う文化大革命の嵐と病魔―ラスト・エンペラー苦闘の後半生を描いた歴史ノンフィクションの決定版。
目次
第1章 新生
第2章 新たな認識
第3章 北京植物園
第4章 今日は昨日にあらず
第5章 嵯峨浩と〓生
第6章 自立
第7章 恋愛と結婚
第8章 珍しい文章を著述する
第9章 一般市民の生活
第10章 災難の中で
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
A.yukari
3
皇帝から一市民となり、悪戦苦闘しながら新しい人生を生きる溥儀の姿を、膨大な資料と関係者のインタビューを元に描き出すノンフィクション。失敗を繰り返しながらも懸命に生きようとする溥儀が微笑ましい。この本を信じるならば、市民となった溥儀は、何も知らない子どものようで、無邪気で、新しい人生を楽しんだようだ。しかし、文化大革命が彼の晩年に暗い影を落とす。新しい人生をまだまだ生きたかった!そんな彼の想いが胸をつく。それにしても「改造」とは色んな意味ですごい…。自分のなかで、末代皇帝ブームがまだまだ終わりそうにない。2014/10/09
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