内容説明
人種差別、性差別との闘い―二つの差別と闘い続けてきた黒人女性の、奴隷制時代から現在までの歴史を、多くの資料や聞き取り調査によって丹念に発掘。逃亡、反リンチ・公民権・女性参政権運動など、真の解放へ向かう彼女たちの意識、行動、勇気、連帯をいきいきと伝えるアメリカ黒人女性史。
目次
第1部 自分たちを創る(むだ死にしないために アイダ・B.ウェルズ―初めての反リンチ運動;さいは投げられた―道徳、奴隷制、そして抵抗;自分で選び取る;運動への序奏;名誉を守る;女であることは崇高である 全国黒人女性クラブ運動の理念―1917年まで;女性参政権を目指して―第一次世界大戦前)
第2部 「新しい黒人」女性―世界大戦とその後(新しい時代の先端;難しい白人女性との共闘;新しい時代―人種を超えた協力体制作りに向かって;自我像を探す;黒人のブレイン―メアリー・マックラウド・ベシューンとルーズベルト政権;第二次世界大戦とその後)
第3部 終わりなき革命(60年代へのリハーサル;学生非暴力調整委員会―古巣へ戻る;女性運動と黒人の不満;強い女と格好をつける男『モイニハン報告書』;不協和音;展望)
アメリカ黒人女性史年表
主な団体・組織名簿