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内容説明
日中戦争のさなか、大東亜共栄圏の理想を信じて大陸に渡り、占領地区の華北カイライ政権県顧問となった青年が、中国人から〈東洋鬼〉と憎悪される侵略の現実に失望し、命がけで闘った“たった一人の反乱”。戦後社会主義者となった著者がいま問い直す中国体験。
目次
私の“アヘン戦争”
壮士を気取って…
列車の後押しで任地へ
濁流を渡る馬と兵隊
一人で捕慮22人を預かる
砲帯鏡紛失事件の人情
給仕小孩の暗い眼
小孩の変身と「慨嘆演説」
連判状事件で「重謹慎」
馬賊になろうと満州へ
特務機関と憲兵相手の小麦戦争
非道な“尽滅作戦”
知事とアヘンと灌漑工事
30年先の税金と決闘話
「塩とマッチ」と城門閉鎖
占領政策に反発、辞職し北京へ
税の物納制をめぐる確執
敗戦、北京で知った人間像
私の中国8年とは