出版社内容情報
中国北西部にある新疆ウイグル自治区。
中国当局によりこの地に建てられた「職業技能教育訓練センター」と呼ばれる施設に次々と収容されていった少数民族の人々。
人権侵害ではないかという国際社会の批判を否定する当局。
2019年末に運用終了が宣言されたこの施設で一体何が起こっていたのか?
新疆ウイグル自治区の現状は?
当局の声明や公開文書、「職業技能教育訓練センター」元収容者による告発、研究者の論考、そして「カラカシュ・リスト」と呼ばれるリーク文書等から考察していく。
◎「時事ワールド・ウオッチング・シリーズ」
いまだ十分には知られていない国や地域の実情を、第一線の研究者や専門家、ジャーナリストらが独自の情報と知見を基に解説。インターネットでは得られない、信頼度の高い国際情報を提供していく。
【目次】
序章
第1章 ウイグル族・ウイグル問題とは何か -回族やチワン族との比較から
第2章 中国当局の現場スタッフの観点から描く大量拘束の実態
第3章 「職業技能教育訓練センター」への収容理由に関する問題
第4章 漢族男性との強制的な婚姻、及び同化の行方
第5章 新疆ウイグル自治区内外における強制労働の疑惑
第6章 既婚女性に対する不妊手術の強制の有無に関する検証
第7章 労働教養所とは何か
第8章 労働教養所と「職業技能教育訓練センター」の比較
終章