内容説明
…貞観の大地震、膨大な産出量を誇った黄金の存在、日本刀の原点・蕨手刀、安東水軍のルーツ…『日高見国(ひたかみのくに)』と呼ばれていた東北。そのいにしえの地の歴史を掘り起こし、日本史に新たな光を当てる。
目次
第1章 日高見国と中央政権
第2章 大化の改新前後の中央政府と日高見国
第3章 北方警備と日高見の馬
第4章 日高見国の黄金
第5章 日高見国が育んだ、日本古来の文化
第6章 まつろわぬ人々
終章 北方王国の消滅
著者等紹介
中津攸子[ナカツユウコ]
1935年台東区浅草生まれ。東京学芸大学卒業、元国府台女子学院教諭。日本ペンクラブ会員・日本文芸家協会会員・俳人協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mihoko Arai
1
「市川の作家」コーナーで見つけた本。 驚いたのは、私が一番好きな平安歌人「和泉式部」が北上出身という記述! また、日本書紀より前は朝廷は「やまと」で、「ひのもと」は日高見国の別称だった。つまり、「日本」はもとは「日高見=蝦夷」の国の名だったことも丁寧に説明されていました。 1000年前の自分の祖先は北上の山を馬で駆け回っていたと最近勝手に思い込んでいる身としては、震災後に家のごく近所でこの本が書かれていたことに、衝撃とともに不思議な縁まで感じてしまいました。 他に「北上に鬼剣舞あり」という著作もあり。2015/02/28